【決定版】カレーに合う肉の部位を徹底解説！
おすすめの選び方と調理法

カレーの味を決める！肉の部位の選び方

牛肉・豚肉・鶏肉、それぞれの特徴

カレーに使う肉は、牛肉・豚肉・鶏肉のどれを選ぶかで仕上がりの味が大きく変わります。それぞれの特徴を押さえて、理想のカレーを作りましょう。

• 牛肉：コクがあり、濃厚なカレー向き。煮込むほどに柔らかくなり、旨味がスープに溶け出します。
• 豚肉：甘みがあり、まろやかな仕上がりに。脂身の多い部位を使うとコクが増します。
• 鶏肉：あっさりとしたカレーに最適。短時間で火が通るので、手軽に作れます。

どの肉を使うかでカレーの印象が大きく変わるので、好みに合わせて選びましょう。

煮込みカレー向きの部位とその理由

煮込みカレーには、脂や筋が多い部位が向いています。これらの部位は、長時間煮込むことで柔らかくなり、スープに旨味が溶け出すからです。

煮込み時間を確保できるなら、これらの部位を選ぶとワンランク上のカレーになります。

短時間で作るカレーにおすすめの部位

時間がないときは、火が通りやすい部位を選びましょう。

• 牛肉：薄切り肉（肩ロース、もも肉）
• 豚肉：こま切れ、薄切りロース
• 鶏肉：むね肉、もも肉（小さくカット）

薄切り肉やひき肉を使えば、煮込み時間を短縮しつつ、しっかり美味しいカレーが作れます。

脂の量で変わるカレーのコクと風味

肉の脂は、カレーのコクや旨味を左右します。

• 脂が多い部位（バラ肉、肩ロース）：まろやかでコクのある味に
• 脂が少ない部位（もも肉、むね肉）：さっぱりと軽い仕上がりに

脂の多さでカレーの雰囲気が変わるので、好みに合わせて選びましょう。

ひき肉カレーやシーフードカレーとの相性

• ひき肉カレー：牛ひき肉なら濃厚、豚ひき肉なら甘みのある味に
• シーフードカレー：魚介の旨味を活かすため、肉の脂が少ない部位（むね肉やもも肉）を使うとバランスが良い

カレーの種類によって、適した肉の選び方も変わるので工夫してみましょう。

【牛肉】カレーに合う部位と特徴

すね肉：じっくり煮込むことで絶品の旨味

牛すね肉は、筋が多く固い部位ですが、長時間煮込むことで驚くほど柔らかくなり、旨味がスープに溶け出します。

• メリット：濃厚な味わい、煮込むほどに柔らかくなる
• デメリット：煮込み時間が長く必要（2時間以上推奨）

すね肉を使うと、欧風カレーやビーフシチューのような深みのあるカレーに仕上がります。

バラ肉：脂の甘みがカレーをまろやかに

牛バラ肉は脂身が多く、煮込むととろけるような食感になります。

• メリット：コクのある味、柔らかい仕上がり
• デメリット：脂が多いため、重めのカレーになる

バラ肉は、スパイスの効いたカレーや、欧風カレーと相性抜群です。

肩ロース：適度な脂と食べ応えのある食感

肩ロースは、赤身と脂身のバランスが良く、ほどよい食感が楽しめる部位です。

• メリット：柔らかすぎず、肉の食感がしっかりある
• デメリット：すね肉ほどの濃厚な味にはならない

万人受けする部位なので、初めて牛肉カレーを作る人にもおすすめです。

ネック（首肉）：柔らかく濃厚な味わい

牛のネック（首肉）は、筋が多いものの、煮込むことでとろけるような食感になります。

• メリット：濃厚な旨味、食べ応えあり
• デメリット：スーパーではあまり見かけない

ネック肉を使うと、専門店のようなコクのあるカレーが作れます。

ヒレ・サーロインはNG？向かない理由と使う場合の工夫

ヒレやサーロインは、焼肉やステーキには最適ですが、カレーにはあまり向きません。

• ヒレ肉：脂が少なく、煮込むとパサつく
• サーロイン：脂はあるが、加熱すると硬くなりやすい

もし使うなら、短時間で火を通し、ルーに絡めるような調理方法がベストです。

肩ロース：旨味たっぷりで煮込み向き

豚肩ロースは、適度な脂身と赤身が混ざったバランスの良い部位です。長時間煮込むことで柔らかくなり、コクのあるカレーに仕上がります。

特徴

• メリット：肉の旨味が強く、煮込むほどに味がしみ込む
• デメリット：やや硬めなので、しっかり煮込む必要がある

おすすめの使い方

• 2時間以上の煮込みでホロホロの食感に
• スパイスカレーや欧風カレーにぴったり

肩ロースを使うと、しっかりとした肉の存在感がある贅沢なカレーになります。

バラ肉：とろける食感とコクが魅力

豚バラ肉は脂身が多く、煮込むととろけるような柔らかさになります。豚の甘みがカレー全体に広がり、濃厚な味わいを楽しめます。

特徴

• メリット：脂の甘みがカレーにコクを加える
• デメリット：脂が多いので、あっさり派には不向き

おすすめの使い方

• 厚めにカットしてじっくり煮込む
• スパイス系よりも甘めのルーが合う

豚バラ肉は、こってりとした欧風カレーや味噌ベースのカレーと相性抜群です。

もも肉：ヘルシーであっさりした仕上がり

豚もも肉は脂身が少なく、さっぱりとしたカレーに仕上がります。ダイエット中の人や、脂っこいカレーが苦手な人におすすめです。

特徴

• メリット：低脂肪でヘルシー、あっさりとした味わい
• デメリット：煮込みすぎるとパサつきやすい

おすすめの使い方

• 角切りよりも薄切り肉や細切れ肉が向いている
• 短時間で煮込んで、しっとり仕上げる

もも肉を使うと、スパイスカレーやトマトベースのカレーにぴったりです。

ひき肉：時短＆子どもにも食べやすい

豚ひき肉を使うと、短時間で旨味のあるカレーが作れます。特にキーマカレーやドライカレーに最適です。

特徴

• メリット：火が通りやすく、時短で作れる
• デメリット：煮込みカレーには向かない

おすすめの使い方

• スパイスと炒めて、キーマカレーに
• 野菜と一緒に煮込んで食べやすくする

豚ひき肉は子どもにも食べやすく、手軽に作れるので忙しい日におすすめです。

豚足やスペアリブで作る本格カレー

豚足やスペアリブを使うと、コラーゲンたっぷりの濃厚なカレーになります。特に韓国や沖縄のカレーでは、豚足を使うことが一般的です。

特徴

• メリット：ゼラチン質が溶け出し、濃厚な仕上がりに
• デメリット：下処理に手間がかかる

おすすめの使い方

• 豚足は一度下茹でして臭みを取る
• 圧力鍋を使って時短調理

本格派のカレーを作りたい人には、豚足やスペアリブがおすすめです。

もも肉：ューシーで人気No.1

鶏もも肉は適度な脂とジューシーな食感が特徴で、カレーには最もよく使われる部位です。長時間煮込んでも柔らかさを保ち、濃厚なカレーにも負けない旨味があります。

特徴

• メリット：ジューシーで柔らかく、どんなカレーにも合う
• デメリット：脂が多めなので、あっさり系には不向き

おすすめの使い方

• スパイスカレー：ヨーグルトに漬け込んでタンドリーチキン風に
• 和風カレー：煮込んでもパサつかないので相性抜群

鶏もも肉は万能な部位なので、初心者でも扱いやすく、おいしいカレーを作りやすいです。

むね肉：さっぱりカレーが好きな人向け

鶏むね肉は脂肪が少なく、ヘルシーな仕上がりになります。あっさりしたカレーを作りたい人におすすめですが、煮込みすぎるとパサつくので注意が必要です。

特徴

• メリット：低脂肪でヘルシー、価格が安い
• デメリット：煮込みすぎるとパサパサになりがち

おすすめの使い方

• 低温調理でしっとり仕上げる
• 片栗粉をまぶしてから炒めると柔らかさアップ

むね肉を使うと、さっぱり系のスープカレーやグリーンカレーにもよく合います。

手羽元・手羽先：骨から出る旨味が絶品

手羽元や手羽先は、骨から出る旨味がスープに溶け込み、濃厚な味わいになります。長時間煮込むことで、ホロホロとした食感が楽しめます。

特徴

• メリット：骨付きなので出汁がよく出る
• デメリット：食べるときに骨を外す手間がかかる

おすすめの使い方

• 手羽元カレー：煮込むとスープに旨味が染み出す
• スープカレー：手羽先を使うと濃厚な味になる

手羽元や手羽先を使うと、プロの味に近いコク深いカレーが作れます。

ささみ：ダイエット向きのヘルシーカレー

ささみは脂肪がほとんどなく、タンパク質が豊富な部位です。ダイエット中の人や、軽めのカレーを作りたいときにおすすめです。

特徴

• メリット：低カロリーでヘルシー
• デメリット：水分が抜けやすく、パサつきやすい

おすすめの使い方

• スライスしてサッと火を通す
• ヨーグルトや塩麹に漬けて柔らかくする

ささみを使うと、カロリーを抑えつつ、あっさりとしたカレーが作れます。

丸鶏を使った豪華なカレーの作り方

丸鶏を使うと、出汁がたっぷり出て、豪華なカレーになります。イベントや特別な日のカレーにぴったりです。

特徴

• メリット：骨や皮から旨味が出て濃厚な味になる
• デメリット：調理の手間がかかる

おすすめの作り方

1. 丸鶏にスパイスをすり込み、オーブンで焼く
2. カレーのルーに加えてじっくり煮込む
3. 仕上げにスープを濾して、クリアな味わいに

本格派のカレーを作りたいなら、丸鶏を使うのもおすすめです。

初心者でも失敗しない王道の肉の選び方

「どの肉を選べばいいかわからない！」という人は、まず以下の定番の組み合わせを試してみましょう。

これらの肉を選べば、失敗しにくく、おいしいカレーを作ることができます。

2種類以上の肉を組み合わせるメリット

ひとつの種類の肉だけでなく、複数の肉を組み合わせることで、より奥深い味わいのカレーを作ることができます。

おすすめの組み合わせ例

• 牛すね肉 × 豚肩ロース → 旨味とコクが増して、濃厚な仕上がりに
• 鶏もも肉 × 豚バラ肉 → あっさりしつつも、脂の甘みがプラス
• 牛ひき肉 × 豚ひき肉 → ひき肉のキーマカレーをよりジューシーに

複数の肉を組み合わせることで、よりリッチな味わいになります。

スーパーで手に入りやすいおすすめの肉

「特別な肉を買うのは面倒…」という人向けに、スーパーで手軽に手に入るカレー向きの肉を紹介します。

普段の買い物で手に入りやすい肉を使えば、気軽においしいカレーが作れます。

コスパ抜群！安い肉でも美味しく仕上げるコツ

安い肉を使っても、調理の工夫次第でワンランク上のカレーが作れます。

ポイント1：肉を漬け込む

• ヨーグルト：牛・豚・鶏すべてに使えて、肉が柔らかくなる
• 塩麹：旨味を引き出し、ジューシーな仕上がりに
• スパイス（クミン・コリアンダー）：香りをつけて本格的な味わいに

ポイント2：下処理をしっかりする

• 牛すね肉・豚バラ肉 → さっと湯通しして余分な脂を落とす
• 鶏むね肉 → 片栗粉をまぶしてしっとり感をキープ

安い肉でも、下処理とひと手間を加えれば高級感のあるカレーが作れます。

プロのシェフが選ぶ「究極のカレー用肉」

プロの料理人は、カレーの味に深みを出すために、以下のような肉を選びます。

• 牛テール → 出汁が濃厚で、欧風カレーに最適
• ラム肉 → スパイスとの相性が抜群で、インドカレーにピッタリ
• 合いびき肉（牛7:豚3） → 旨味のバランスがよく、キーマカレー向き

まとめ

肉の種類別おすすめ部位

• 牛肉：すね肉・バラ肉・肩ロース → 濃厚でコクのあるカレーに
• 豚肉：肩ロース・バラ肉・もも肉 → 甘みのあるまろやかなカレーに
• 鶏肉：もも肉・むね肉・手羽元 → あっさり＆スパイシーなカレーに

調理時間に合わせた選び方

• じっくり煮込みカレー → 牛すね肉・豚肩ロース・手羽元
• 短時間で作るカレー → 牛薄切り肉・豚こま肉・鶏むね肉
• 時短＆ヘルシーカレー → ひき肉・鶏ささみ

カレーをもっと美味しくする工夫

• ヨーグルトや塩麹に漬け込むと、肉が柔らかくなる
• 2種類以上の肉を組み合わせると、深みのある味わいに
• 安い肉でも、下処理をしっかりすれば絶品カレーに

カレーの種類や作る時間に応じて、最適な肉を選ぶことで、よりおいしいカレーが楽しめます！自分の好みに合った肉を見つけて、カレー作りをもっと楽しんでくださいね。